直感的に理解しにくいことを理解しようとする時に、具体的な事例を見たり聞いたりすると理解しやすくなります。ちょうど良さそうな動画を教えてもらったので、紹介した上で私の解釈を述べます。
令和の虎でのトラブル
令和の虎に出演した西川さんは発達障害の疑いがあり、典型的なトラブルを起こしています。この動画を見る時に意識してほしいことが、
・発言に意図が存在しない
・自分が相手からどう見えているか考えない
・自分の考えたことを正直にそのまま話す
・適切な表情や仕草ができない
これらの結果として、『相手を怒らせる』という現象が起きています。私が思うに、最も直感に反するのが『発言に意図が存在しない』ことです。人間関係において、発言に意図が含まれないことはほとんど存在しません。発言の意図が集まって文脈となりますが、ASDの人が意図を認識せずに発言をすると文脈から外れる可能性が高くなります。文脈から何回も外れることで、『ふざけているのか?』となるのです。
個別での人生相談
上記の特徴を理解した上で許容すると、面白いことが起きます。論点を明確にして文脈を明示すると、大きな問題なくコミュニケーションが取れます。話を聴く姿勢があり、裏表なく正直に話す、この要素は信頼関係を築く上でとても有利になります。
集団の中での会話が難しかったとしても、個別の会話であれば文脈が簡素かつ調整しやすいので、会話がしやすくなります。「どういうつもりで言ってるの?」と確認の質問をすることでズレを戻せます。
精神科医との面談
令和の虎から精神科医まで繋がったのは素晴らしいことだと思います。発達障害だからダメだという話ではなく、発達障害だからこそどう動くかというポジティブな話となっています。
よく言われるのが、『感情の動きや人間関係を何回も失敗しながら経験的に学習する』か『人間関係を捨てて一芸に特化して突き抜けて貢献する』か、どちらの戦略を取った方がより幸福になれるかという議論があります。会社員になって定時で働くことは向いていないため苦しくなりやすく、成果によって報酬を得られる仕事の方が人生が楽になりやすいです。どの分野で勝負をするのかをできるだけ早く見つけることが重要になります。
おわりに
ASDが嫌われる理由とASDが好かれる理由、その両方が見えたと思います。意図と文脈を明示すれば会話ができることを何となく理解してもらえたと思いますが、なぜASDに合わせないといけないのかという意見の人もいます。ここが難しいのだと感じます。
ASDの当事者は『発言に意図が存在する』ことを疑って観察することでコミュニケーション能力が格段に向上する可能性があります。意図がつながったものが文脈なので、意図が理解できるようになると次に来るべき言葉が推測できるようになってきます。雑談を『相手が期待する文脈をつないでいくゲーム』と捉えるとASDにとっては受け入れやすいと思います。これが『空気を読む』なのです。
最後に、障害年金を受給できればよいという話ではなくて、人生を豊かにする、幸福になることが肝要だと考えます。そのための手段のひとつとして障害年金があるだけです。なので、発達障害がなぜズレまくるのか、その原因について気付いたら投稿をしていきたいと思います。